
タイは日本の国土の1.4倍、人口はほぼ半分、険しい山は少なく起伏の穏やかな大きな平野だ。
バス路線が整備され、国内いたる所、安く、鉄道よりも早く行くことがでる。
限りなく真直ぐに延びる幹線道路、単調な景色の移り変わり、その向こうに興味をそそられる。
タイの東北部イーサン、国内でも貧しい地域とされる。
塩害や保水性のない土質等、話では耳にするのですが、旅行者の私にその実態に触れることは難しい。
コンケーンがイーサンの中心都市に対し、ここコラートはイーサンの玄関といわれる。
コラートはかっての呼び名で高原を意味してる 、今はナコーンラーチャシーマである。
旧市街を中心に大きく広がるこの町は、活気があり、賑わっていた。

堀に囲まれた旧市街の中心部には、プミポン国王の写真とターオ・スラナリーの像が置かれている。
女性であるターオ・スラナリーは19世紀前半ラオス軍から街を救った英雄として祭られている。
ひっそりとした国王の写真の周りに比べ、ひときわ賑わうターオ・スラナリー像前の人達に、その人気ぶりが伺える。

人は常に試されていると思うのですが、普段その自覚は無いに等しい。
タイに来て思うのに、常に試されているのではと気づかされる。
親切に対し反射的に身構え、不審の念を持って失礼な態度になってしまう。
ここでも、道に迷っていると、三十代の品のいい女性に日本語で声をかけられました。
バンコクの大学で日本語とフランス語を学び、故郷のここで暮らしているとのこと。
日本語を話す機会に恵まれたのだろうか、街を案内しましょうかと言われましたが、反射的に断ってしまいました。
後で思えば、出会いを一つ失ったことを後悔してます。
混雑したバスターミナルでも、乗り場を探していると、若者がいきなり近づき、手に持ったチケットを強引に見るや、人をかき分け、私を乗り場まで案内してくれました。
コメントをお書きください