ニューヨークで車を借り、1週間で1900㎞走った。
メイン州カナダ国境近くの小さな町ゴールズボロの宿で一組の家族と出会った。
ご主人は万華鏡の制作者で いくつかの作品を見せていただいた。
立派なケースから取り出された万華鏡、真鍮製の、クラッシックな望遠鏡にも似た繊細なつくりの万華鏡。
細く長いガラス管、オイルの中、静かに落ちる色とりどりの物質を光を通して見る万華鏡は、時を忘れ息を呑む至福の世界でした。
以来、頭の片隅にいつもあり、テレビの番組がきっかけで万華鏡を作る衝動に駆られました。
最初に制作したのがテレイドスコープ、筒先に水晶玉を置き覗くものです。
外の景色が 筒の中で展開します。
本体の筒は塩ビ管を使用し、ラインストーンで飾り付けました。
妻にも協力をいただき、時間のかかる、根気を必要とする作業でした。
万華鏡の世界の撮影には携帯電話のカメラ機能を利用しました。
動きを止めるため、下からライトを当て、苦労しました。
テレイドスコープと3ミラーの世界
試験管の中には、シリコンオイルを使用、様々な粘度を試しましたが、粘度の低い方が滑らかな動きを見せました。
ビーズ、スパンコール、色ガラスを砕いた物と、組合せに限りはなく、無限の世界が広がります。
試験管は、透明のビー玉を使用し強力接着剤で塞ぎました。
オイルを使用して滑らかな動きを作るのを、オイルワンドスコープと言います。
試験管を取り付けるために自己流に考えた末、ホースの留め具を利用してみました。
それなりに成功したと思っています。
鏡を3枚使用と2枚、4枚と色々とありますが、私は2枚使用(2ミラー)を手がけました。
2ミラーの世界
2ミラーの角度は36度、筒の径の大きさの中で世界が展開します。
比較的見易く、造りやすい点でお勧めです。
何度か制作する過程で、簡単な構造を知ることになり、試してみました。
筒本体に試験管を通す穴を開け、ゴムの輪管で試験管を固定します。
裏打ちした布で塩ビ管を巻き、少しのラインストーンで飾りを入れました。
最初に比べ、グッとラクになり、思い入れも少なくなりました。
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